院内感染は怖い！ 京大病院で１人死亡！

院内感染は怖い！ 京大病院で多剤耐性緑膿菌に感染した１人が死亡！


京大病院（京都市左京区）は４日、肝胆膵・移植外科に入院していた患者３人が

多剤耐性緑膿菌に感染、１人が肺炎を発症し８月２９日に死亡したと発表しました。


多剤耐性緑膿菌に感染した女性３人は、生体肝移植を受けて入院中だったらしい。

このうち４０歳代の女性が肺炎を起こして死亡したと発表したとのこと。


院内感染は本当に怖い？　院内感染って？

京大病院で死亡した女性が感染したという多剤耐性緑膿菌とは？





京大病院で死亡した女性は、複数の抗生物質が効かない多剤耐性緑膿菌に感染。

多剤耐性緑膿菌の感染拡大を防ぐため、京大病院は感染した患者を別の病棟に移し、

成人の肝移植手術を見合わせている状態。


発表によると、多剤耐性緑膿菌に感染した３人は、いずれも５月に入院し、

６月末までに生体肝移植を受けたらしい。


死亡した女性は６月の手術直後の検査で多剤耐性緑膿菌の感染が判明し、

８月中旬に肺炎を発症したとのこと。


この女性と一時同じ病室にいた１０歳代の女性も、敗血症を発症して重症。


６０歳代の女性は８月２９日の検便で多剤耐性緑膿菌の感染が確認されたが、

感染症は発症していないという。



いずれも同一株の菌であることが判明しており、感染経路は不明ですが、

死亡した女性が、まず多剤耐性緑膿菌に感染。

同室だった１０歳代の女性と６０歳代の女性に院内感染したのではないか!?

と見られています。



京大病院は、院内感染対策チームを中心に対応にあたっています。




院内感染とは・・・


病院内でおこるあらゆる感染をさします。


感染は、患者や病院職員、面会人など人を介する場合と、

診療用の器具器材あるいは病原体を含んだ空気を介する場合があり、

潜伏期間に入院して入院後に感染症状が現れても、

病院外で感染している場合は院内感染とは言いません。


院内感染の特徴は、いろいろな原因により抵抗力が弱まった患者に発生しやすいことと、

薬剤耐性菌や弱毒菌によるものが少なくないことです。



多剤耐性緑膿菌とは？


「複数の薬剤耐性を併せ持ったもの」に対する総称。

複数の抗生物質が効かない感染症ということですね！




では、緑膿菌（りょくのうきん）とは？


自然環境中に存在する代表的な常在菌の一種。

ヒトに対する病原性があり、健常者に感染することはほとんどありません。

免疫力の低下した人には感染して日和見感染の一種である緑膿菌感染症の原因となります。

消毒薬や抗生物質に対する抵抗力が元から高い上、後天的に薬剤耐性を獲得したものも

多いため、いったん発症すると治療が困難であることから、

日和見感染や院内感染の原因菌として医学上重要視されています。




感染症は怖いです！

特に入院中など体力が落ちている場合には！

病院関係者の方々も私たちも充分気を付けて、このような方が２度とでないことを

祈ります。

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